Apertia · ライブラリ
被写体の写る大きさをそろえて二つの焦点距離をどう比較しますか?
焦点距離と距離を倍にすると写る範囲がそろいます。2 mの50 mmと4 mの100 mmはどちらも1367.052 mmを写し、深度はほぼ同じですが背景のボケは倍になります。
構図をそろえると何が保たれ、何が変わるか
薄レンズモデルでは、フレームいっぱいに写る平らな被写体の幅は、センサー幅を倍率v ÷ uで割った値です。焦点距離とセンサーから被写体までの距離をどちらも倍にすれば倍率は変わらないため、2000 mmの50 mmと4000 mmの100 mmは、36 mmのセンサーで同じ1367.052 mmを写します。
構図をそろえると、Apertiaの被写界深度の式は、同じ絞りなら両方の設定でほぼ同じ合計範囲を示します。一方、背景のボケの上限f² ÷ (N × (u − f))は同じにはならず、長いレンズではおよそ倍になります。これが、同じ構図なら長いレンズほど背景がボケるというおなじみの主張のうち、数値で確かめられる部分です。
入力値 · 計算 · 水平画角(°)
| 行 | 入力値 |
|---|---|
| センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 50 |
| 撮影距離 | 2000 |
結果 · 計算 · 水平画角(°)
| 行 | 結果 |
|---|---|
| 水平画角(°) | 39.597753 |
| 垂直画角(°) | 26.991467 |
| 対角画角(°) | 46.793003 |
| 対角線によるクロップ係数 | 1.000078 |
| 薄レンズモデルでの写る範囲の幅(mm) | 1367.051975 |
| 薄レンズモデルでの写る範囲の高さ(mm) | 911.367983 |
| 薄レンズによる像の倍率 | 0.026334 |
入力値 · 計算 · 水平画角(°)
| 行 | 入力値 |
|---|---|
| センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 100 |
| 撮影距離 | 4000 |
結果 · 計算 · 水平画角(°)
| 行 | 結果 |
|---|---|
| 水平画角(°) | 20.407947 |
| 垂直画角(°) | 13.685547 |
| 対角画角(°) | 24.41373 |
| 対角線によるクロップ係数 | 1.000078 |
| 薄レンズモデルでの写る範囲の幅(mm) | 1367.051975 |
| 薄レンズモデルでの写る範囲の高さ(mm) | 911.367983 |
| 薄レンズによる像の倍率 | 0.026334 |
同じ構図で二本のレンズを比べる
- センサープリセットと、被写体で埋めたい平らな幅を決めます。
- レンズAとその距離を設定し、写る範囲の幅を読みます。
- レンズBでは、焦点距離と距離に同じ倍率を掛けます。
- 被写界深度を比べる前に、両方の写る範囲の幅が一致していることを確かめます。
- どちらも背景を無限遠に設定し、背景のボケの上限を比べます。
計算例:f/4の場合
50 mm、2000 mm、f/4、フルサイズ:近点1837.237 mm、遠点2195.405 mm、合計358.168 mm、背景の上限0.329 mm。100 mm、4000 mm、f/4:近点3830.143 mm、遠点4186.076 mm、合計355.933 mm、背景の上限0.658 mm。深度の差は約2.2 mmですが、背景の最大のボケは0.329 mmから0.658 mmへと倍になります。
- 50 mm · 2000 mm · 深度の合計
- 358.168 mm
- 100 mm · 4000 mm · 深度の合計
- 355.933 mm
- 背景の上限 50 mm / 100 mm
- 0.329 / 0.658 mm
よくある間違い
- 同じ位置から二本のレンズを比べ、その結果を構図をそろえたテストと呼ぶこと。
- 縦横比の異なるセンサーで対角線を基準に構図を合わせ、高さもそろっていると思い込むこと。
- 被写界深度が同じことを、背景の見え方が同じことと読むこと。
理想的な比較が含まないもの
カメラを動かすとパースペクティブが変わります。背景の物体がフレームに占める割合が変わりますが、平らな被写体の計算ではそれは分かりません。フォーカスブリージングも実際の写る範囲を変えることがあります。この比較の二つの部分は、下にリンクしたDOFMasterの式とNikonの画角ガイドで扱われています。