Crabwise · ライブラリ
風を求めるときは対気・対地ベクトルを比較する
真方位080°で115 kt、航跡087°で101 ktという観測から、Crabwiseの「風を求める」モードは約040°から吹く19.2 ktの風を割り出します。
二つのベクトルの差としての風
「風を求める」モードは、二つの観測を東成分と北成分をもつベクトルに変換します。空気に対するベクトルは A = (TAS × sin TH, TAS × cos TH)、地面に対するベクトルは G = (GS × sin TR, GS × cos TR)、風のベクトルは W = G − A です。その長さ √(Wx² + Wy²) が風速になります。このベクトルは風が吹いていく方向を指すため、アプリは180°を足して、風が吹いてくる方向として表示します。
四つの入力はすべて同じ飛行区間のものでなければなりません。機首方位とTASは計器から、実航跡と対地速度は同じ時間帯の航法から得ます。
入力値 · 風力三角形 · 風を求める
| 行 | 値 |
|---|---|
| 真対気速度 (kt) | 120 |
| 真方位 (°) | 90 |
| 対地速度 (kt) | 100 |
| 実航跡 (°) | 90 |
結果 · 風力三角形 · 風を求める
| 行 | 値 |
|---|---|
| 風速 (kt) | 20 |
| 風向 (°) | 90 |
観測を集めて入力する
- 一定の機首方位を保ち、真方位と真対気速度を書き留めます。
- 同じ時間帯に、実航跡と対地速度を書き留めます。
- 四つの値を、方向はすべて真北基準で入力します。
- まず風速を読み、次に風が吹いてくる方向を読みます。
機首方位080°、航跡087°
TAS 115 ktで機首方位080°なら、空気に対するベクトルは約 (113.252892, 19.96954) です。航跡087°に沿って101 ktなら、地面に対するベクトルは約 (100.861583, 5.285932) です。その差は (−12.391309, −14.683609) で、約19.213352 ktの風が220.160589°の方向へ吹いている、つまり約040.160589°から吹いていることになります。
- 風ベクトルの東成分 (kt)
- −12.391309
- 風ベクトルの北成分 (kt)
- −14.683609
- 風速 (kt)
- 19.213352
- 風向 (°)
- 40.160589
左前方からの風であれば、両方の観測が説明できます。航跡は機首方位より7°右へ流され、対地速度はTASより14 kt低くなっています。
よくある間違い
- コンパスの機首方位とGPSの航跡を、どちらも真方位に換算せずに入力する。
- 機首方位とは別の区間から対地速度を取る。
- 180°の手順を飛ばして、ベクトルの方向を風が吹いてくる方向として読む。
適用範囲
結果は、観測に含まれる誤差も込みで、その観測が示す平均の風です。気象情報ではありません。このモードが逆算している風力三角形は、下のFAAの航法の章が説明しています。
学習用の計算です。現在の航空機の制限、気象、性能、必要な予備燃料を承認された情報で確認してください。