Crabwise · ライブラリ
較正対気速度と指示対気速度を区別する
10000 ft、0°Cでは、CAS 120 ktはTAS 140.63 kt、125 ktは146.46 ktとなり、5 ktの較正誤差が6 kt近くに広がります。
TAS計算が前提とする入力
Crabwiseは圧縮性流れの関係式を使って、較正対気速度を真対気速度に換算します。まず衝撃圧比 qc/P0 = (1 + 0.2 (CAS ÷ 661.4786)²)^3.5 − 1 を求め、入力した気圧高度の気圧比 δ で割り、M = √(5 ((qc/P + 1)^(2/7) − 1)) からMach数を解いて、音速 a = 38.967854 × √(OAT + 273.15) を掛けます。
この欄のラベルは較正対気速度です。指示値を入力すると、アプリはそれを較正値として扱うと表示し、POHの対気速度較正表を案内します。IASとCASの差は機体、フラップ位置、速度によって変わるため、アプリがその値を補うことはできません。
入力値 · 高度と対気速度 · 真対気速度
| 行 | 値 |
|---|---|
| 気圧高度 (ft) | 10000 |
| 外気温度 (°C) | 0 |
| 較正対気速度 (kt) | 120 |
結果 · 高度と対気速度 · 真対気速度
| 行 | 値 |
|---|---|
| 気圧高度 (ft) | 10000 |
| ISA温度 | -4.8 |
| ISA偏差 | 4.8 |
| 密度高度 | 10564.463897 |
| 音速(kt) | 644.031474 |
| 真対気速度 | 140.627909 |
| Mach数 | 0.218356 |
| 計算方法 | 乾燥対流圏の密度比による方法であり、120 ft/°Cの簡易式ではありません |
計器の読みから入力欄へ
- 指示対気速度と機体の形態を書き留めます。
- 機体の較正表で、対応する較正対気速度を調べます。
- そのCASを、同じ時点の気圧高度と外気温度とともに入力します。
- TASとMachをあわせて読み、入力が補正済みの値か概算かを記録します。
入力の5 ktの差がどう広がるか
10000 ftと0°Cは固定します。CAS 120 ktでは qc/P0 は約0.023227で、δ ≈ 0.687704 で割ると qc/P ≈ 0.033775、Mach ≈ 0.218356、TAS ≈ 140.627909 kt です。CAS 125 ktでは qc/P0 は約0.025221、Mach ≈ 0.227419、TAS ≈ 146.46479 kt になります。
- 0°Cでの音速 (kt)
- 644.031474
- CAS 120 ktからのTAS (kt)
- 140.627909
- CAS 125 ktからのTAS (kt)
- 146.46479
入力時の5 ktの較正誤差は、この高度では約5.84 ktになり、高度が上がるほど差は広がります。
よくある間違い
- 巡航では近い値になるからといって、どの速度でもIASとCASが等しいと考える。
- ある時点の速度と、後から別の高度で読んだ温度を組み合わせる。
- 計算したTASを対地速度と比べる。両者の差は風によるものです。
適用範囲
結果は亜音速での標準大気による換算です。ライブラリのワークシートは、Mach 1に達するような入力を受け付けません。圧力の関係式は下に挙げたNASAの等エントロピー流のページに、較正値は機体のハンドブックに載っています。
学習用の計算です。現在の航空機の制限、気象、性能、必要な予備燃料を承認された情報で確認してください。