Crabwise · ライブラリ
総距離と総時間から平均対地速度を求める
60 NMの二つの区間を120 ktと80 ktで飛ぶと、ルート平均は100 ktではなく96 ktです。総距離を総時間で割ると理由が分かります。
ルート平均が時間で重み付けされる理由
Crabwiseの時間・速度・距離画面は、三つのモードのいずれかを解きます。時間 t = D ÷ GS × 60、速度 GS = D ÷ (t ÷ 60)、距離 D = GS × t ÷ 60 で、距離は海里、速度はノット、時間は分です。ルート平均は、ルートの総距離と総分数を速度モードに入れて求めます。二つの区間速度を平均すると各区間を同じ重みで扱うことになりますが、実際には遅い区間のほうが長く続くため、そのぶん大きく効きます。
区間の距離が等しい場合でも、時間が等しい場合でも、合計÷合計という同じ規則が当てはまります。区間速度の単純平均がルートの値と一致するのは、両方の区間の所要分数が同じときだけです。
入力値 · 時間・速度・距離
| 行 | 値 |
|---|---|
| 距離 (nm) | 150 |
| 時間(分) | 90 |
結果 · 時間・速度・距離
| 行 | 値 |
|---|---|
| 距離 (nm) | 150 |
| 対地速度 (kt) | 100 |
| 時間(分) | 90 |
合計から計算する
- 各区間の時間を、距離と対地速度から時間モードで求めます。
- 区間距離を合計し、それとは別に区間の分数も合計します。
- 速度モードに切り替え、総距離と総分数を入力します。
- その分数がどの範囲を対象にしているか、たとえば空中にいた時間だけなのかを書き留めます。
同じ距離を違う速度で飛ぶ
60 NMを120 ktで、さらに60 NMを80 ktで飛ぶとします。最初の区間は 60 ÷ 120 × 60 = 30分、次の区間は 60 ÷ 80 × 60 = 45分かかります。ルートは75分で120 NMなので、速度モードは 120 ÷ (75 ÷ 60) = 96 kt を返します。120と80の単純平均は100 ktで、これではルートの所要時間を3分短く見積もってしまいます。
- 最初の区間の時間(分)
- 30
- 二つ目の区間の時間(分)
- 45
- 合計から求めたルート平均 (kt)
- 96
- 区間速度の単純平均 (kt)
- 100
よくある間違い
- 距離と時間ではなく、航法ログに書かれた二つの速度を平均する。
- ある計算ではホールディングや地上での停止を分数に含め、別の計算では含めない。
- 速度モードに真対気速度を使う。ルート平均は対地速度の量です。
この数値が表す範囲
この平均が表すのは、距離と分数を入力した範囲だけです。次のフライトの予測ではありません。下のFAAハンドブックの航法の章も、同じ時間・速度・距離の関係を用いています。
学習用の計算です。現在の航空機の制限、気象、性能、必要な予備燃料を承認された情報で確認してください。